製品・ソリューション

- エラストマー用加硫接着剤
ケムロック (ChemlokⓇ) 接着剤が初めて市場に紹介されてから半世紀以上になります。お客様の信頼を得ることで、ケムロック接着剤はエラストマーと金属の接着において常に産業界をリードしています。
ケムロック接着剤は、弾性、柔軟性、振動吸収等の特性を持つエラストマーと、金属、繊維、その他の素材を容易に安定した状態で強固に接着するために開発された加硫接着剤です。
従来の溶剤系接着剤だけでなく、VOCおよびCO2排出量の削減にもつながる水系接着剤もご用意しています。
また、ケムロック接着剤は日本の他に、韓国、中国、インド、アメリカ、ブラジル、ドイツでも生産され、グローバルでの供給体制も確立しています。
- 構造用接着剤
自動車、トラック、バスや電車から電子機器の組み立てまで幅広い産業でご利用頂き、お客様の製品やプロセスを改善するため、40年以上に亘り接着剤の開発ならびに販売を行ってまいりました。
アクリル、エポキシ、ウレタンという3系統の接着剤に、幅広い可使時間のグレードやガラスビーズ等を組み合わせ、お客様にとって最適な接着剤をご提供しています。
異種材料(ゴム、各種プラスチック、CFRP、SMC、各種金属)の接合が可能で、面接着による基材の薄肉化、また意匠も改善されます。
耐疲労特性・耐振動衝撃に強く、高い信頼性を確保し、シール材や溶接技術が不要で良好な作業性によりプロセスコストの削減にご協力いたします。

- ウェザーストリップ用途
LORDのラーバーコーティング/プライマーは、ゴムおよび各種樹脂に対して多彩な性能を付与する表面処理剤です。
自動車用ウェザーストリップ塗料として開発した製品は、耐候性、耐熱性、耐寒性に優れ、特にグラスランチャネルではウィンドウガラスの摺動性・耐摩耗性、スポンジシールでは防水性・遮音性を向上させます。
また、両面テープ用プライマーは、ウェザーストリップ部品やボディ外面パーツの装着に使用される両面テープとその被着体(ゴムや樹脂)の接着性を改善し、EPDMをはじめとする低不飽和ゴム、TPE/TPOなどのオレフィン系樹脂に使われています。
- メタルガスケット用途
高温、高圧の条件下でガス・流体に侵されず、温度、圧力に対して充分な弾性や柔軟性を保ち、基材との接合面からの漏れを生じさせないように必要な締め付け圧力を維持する目的で開発しました。
耐不凍液性および耐エンジンオイル性も満足するものでなければならない点で非常に高付加価値を備えた設計となっています。
市場のニーズに応えられるようFKMとNBRベースのトップコートと素材へ密着性を向上させるプライマーをご用意しています。
- マグネット用途
従来のスプレー塗装技術で、簡単に塗装することが出来、永久磁石(ネオジム製)へ防錆能力と高い絶縁性を付与するために開発しました。
ハイブリットカーや電気自動車など、高い信頼性が必要な用途に採用されています。
また、今後市場が拡大すると考えられる燃料電池車への採用が期待されます。

自動車の電動化や電気・電子機器の小型化・高性能化により、熱への対策が求められる場面がますます増えています。
LORDの放熱材料は高い熱伝導性と低い粘度を両立し、機器の作動によって生じる熱を効率的に逃がすことで運転温度を下げる効果に優れています。
電気自動車などのインバーターやチャージャー、太陽光発電のパワーコンディショナー、モーター、LED電球などに広く採用され、世界中でご入手いただける幅広い製品ポートフォリオを有し、お客様のご要望に応じた提案を行うことが可能です。

センシングシステムは、データ計測のみならず、そのデータを解析・加工することで、保守作業の手間の削減や早期故障の防止を可能にし、運用コストの大幅な削減を実現できます。
LORDのセンシングシステムは、試験、測定、制御フィードバックシステムのデータに採用されています。お客様のニーズに応じて最適なカスタム設計オプションをご用意いたします。

Tactile Feedback Device (TFD®) ステアリング装置は、全電動式や電動油圧式ステアバイワイヤシステムの要となる構成部品です。この装置は、軸受、ステアリング角度計測/出力、無段階ブレーキ機構を一体化した統合型ソリューションで、忠実性の高い触覚フィードバックと最大の制御性能をオペレーターに提供します。
TFDステアリング装置は、メンテナンスフリーで耐用年数以内であれば、検査や調整を行う必要がありません。可動部品を極めて少なく抑える設計により、耐久性が大幅に向上しています。LORDは1999年からフォークリフトトラック搭載用装置を生産し続けるステアバイワイヤ向けステアリング装置のパイオニアです。

磁気粘性(MR)流体は、これまで可変減衰ダンパ/ショックアブソーバとして自動車のサスペンションをはじめとして、人工関節から建物用免震ダンパまで幅広く応用されてきました。
LORDは20年以上前からMRに関する基礎研究と開発を行い、多くのMRに関する流体、機器及びシステムの特許を保持しております。
LORDでは添加剤、潤滑剤、シール部や継ぎ目からのリークを防ぐ保持剤から、ダンパ等の機器、さらにはキャブサスペンション等のシステムまで自社開発しております。
これらの知見を活かし、MR流体のみを供給する場合でも、機器やシステムに対してこれまでの自社開発の経験に基づいた適切なサポートを提供することができます。